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ユネスコ無形文化遺産の「風流踊」・・・♪

5月5日 こどもの日。

各地でお祭りが行われていますが 今年は 滋賀県栗東市にある

小槻(おつき)大社で行われる 小杖(おづえ)祭りを見てきました。

踊り1

3歳からの子どもたちが参加し 昔から受け継がれている衣装と花笠を身に着け踊る

花笠踊の奉納がとてもかわいいです。

太鼓

小杖祭りは室町時代 武士青地氏の家来である榊本衆が祭りを主導してきました。

小さな子どもが 3歩進んで 1歩下がって 棒を3回まわす 棒振りから始まり

槌振り 鯛釣りとつづき

小槌

小学生たちが笛や鍾で音頭をとり 太鼓打ちと太鼓受けの子どもが踊ります。

棒振り

囃し手が独特の神事歌で囃し その周りでは 大きく赤い笠鉾と榊(さかき)に飾られた

五色の短冊が彩をそえています。

笠鉾

榊は木に神と書いて榊、というほど神道において神と深い関わりのある神聖な植物なんですね。

榊

この小杖祭りは 隣接する 草津市域に伝わるサンヤレ踊りと共に 

近江湖南に伝わるサンヤレの流れを汲み 室町時代の芸能を現代に伝える貴重な祭りで

神輿1

2022年日本全国の「風流踊」41件がユネスコ無形文化遺産に登録された内の1つです。

神輿差し上げ

神前での奉納儀式に続いて 神輿渡御が行われました。

花笠踊りと神輿渡御の一行は参道の龍王社前で ひと踊りし 約3キロ離れた御旅所に向かいます。

御旅所

 御旅所ではご神木に神饌が供えられ ふたたび踊りが奉納されます。

昼食にはみんなを労い お供えのきんかんがふるまわれます。

休憩

そしてみんな揃って小槻大社に戻ります。

小槻大社は4世紀から5世紀ぐらいの古墳の中に建立されています。

古墳

古代豪族が力を持ってこの辺りを支配しその先祖の小槻氏を祀ったのが小槻大社の始まりです。

龍王社

本殿には二体の神像が安置されています。

一体は小槻氏の先祖の神様で 落別命(おちわけのみこと)です。

本殿

もう一体は大国主命で どちらも平安時代中頃の御神像で 現在重要文化財に指定されています。

本殿は室町時代後期の再建で 一間社流造で、屋根は檜皮葺です。

うさぎ

神社の御神紋は お使いのウサギが真っ正面から見ている 真向の兎です。

お守り

小槻大社のお守りグッズももちろんかわいい うさぎです♪

神輿2 

子どもが少なくなってきている現状が心配ですが 地元の皆さまの力で この先も

集合

この貴重な祭りを伝えていただきたいです。




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六角堂で花まつり・・・♪

4月8日は お釈迦さまのお誕生日をお祝いする「花まつり」の日です。

六角堂

方々のお寺で行われていますが今回は六角堂に行って参りました。

六角形の本堂は明治10年(1877)の再建で 正面に拝堂が付属しています。

本堂前

お釈迦さまは今からおよそ2500年前 ルンビニーという地の花園でお生まれになりました。

なのでお釈迦さまの誕生日を「花まつり」として各地でお祝いをされています。

花御堂正面

シャカ族の王子としてお生まれになったことからシャカ族の尊い方という意味で

「お釈迦さま」や「釈尊」と呼ばれています。

お釈迦さまは お生まれになってすぐに7歩進み 右手で天を 左手で地を指差し

「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と宣言されたといわれています。

甘茶かけ

この言葉は「この世の中において天の上にも地上にも誰一人支配する者はない

一人ひとりが かけがえのない命を生きていて尊いものである」という 精神をあらわしています。

またこの時に 甘茶の雨が降ったと伝えられています。

甘茶説明

花まつりはルンビニーのようすを表した花御堂(はなみどう)を飾り お釈迦さまを安置し 

甘茶をかけ お祝いします。

京都で一番早い春の訪れを教えてくれる桜 御幸桜(みゆき桜)は3月17日ごろに咲き

この日はもうすっかり葉桜になっていました。

親鸞

4月8日は お釈迦さまの誕生をお祝いすると同時に  限られたいのちを悔いなく

正しく生きることを誓う日でもあるようです。

十六羅漢

花まつりバージョンのサクマドロップスは企業さんからの供物のお下がりで

ありがたくいただきました。

ドロップス

「サクマ式」缶入りドロップスは2023年1月20日廃業になったときいていたので

サクマドロップス

「あれっ」とよく見ると花まつりサクマドロップスは「式」がない方の会社でした。

御所守り

六角堂の境内には多くのお地蔵さんが安置されています。

京都御所を守るために北を向いている「北向地蔵」とその横には、小さな子供を守ってくれる

「わらべ地蔵」さらに、「地蔵山」と呼ばれるお地蔵さんの群像が続きます。







東本願寺の大寝殿と白書院・・・♪

2月17日 東本願寺の大寝殿と白書院をみてまいりました。


書院1


通常非公開のエリアですが 只今 京の冬の旅で3月まで2カ所の公開を実施中です。

大寝殿の正面にある勅使門は明治44年(1911)に再建されました。


勅使門


周囲にある多くの門の中で菊の御紋がある一番格式の高い門です。

とても綺麗な勅使門の設計は亀岡末吉です。

亀岡末吉(1865~1922)は明治期後期から大正前期にかけて 内務省

宮城県・京都府の技師として文化財建造物の修理と寺社の新築を手がけた建築家です。


菊


代表作は仁和寺の書院で「亀岡式」と呼ばれる新様式を確立しました。

勅使門前の大寝殿です。


視聴覚1階


こちらは関係者以外は通常は立ち入り禁止ですが今回は内部を拝見してまいりました。

私達が通ることのできる御影堂門も立派です。


御衛堂門1


正面21m、側面13m、高さ27mで 木造建築の山門としては世界最大級で

木造建築の二重門としては 日本一の高さと言われています。

そして京都三大門の一つと言われています。三大門は南禅寺・知恩院の門です。


御衛堂2


この門から教えに入り その門を出ることは 新たな人生の出発が

始まることを意味しているようです♪

大寝殿は1867年に建立された 東本願寺で最も古い建物です。


大しん殿1


見どころは障壁画で 竹内栖鳳が手がけたものが描かれています。

見方は 向かって右から左にみます。

1、強風にあらがい 竹林を2羽の 雀すずめ が飛ぶ「風竹野雀(ふうちくやじゃく)」

2、日だまりで雀が遊ぶ「歓喜(かんぎ)」


歓喜


3、雪中の柳の古木に白鷺しらさぎ がたたずむ「 古柳眠鷺(こりゅうみんろ) 」

1、現世の煩悩を表現。2、仏の教えに出 遇あ った喜び。3、 浄土の寂静を それぞれ描いたとされています。


サギ


白書院は来賓の接待などを行うところで 帳台構や違棚を設けた書院造です。


白書院1


徳川将軍を賓客に迎えた往時の面影を残しており豪華な造りです。


国富


「国豊民安(こくぶみんあん)」は載仁(ことひと)親王による書で

仏様が各地をまわってその教えが広まれば 兵士や武器は不要になるという教えです。

藤の絵が多いのは 親鸞聖人が藤原の出とされているとのことのようです。


ふじ


鶴の掛け軸は狩野親信(ちかのぶ)によるもの。


鶴


白書院の正面に能舞台があります。

白書院を観覧席としてたてられており 大法要では「本願寺能」が舞われます。


能舞台


鏡板には 京都画壇の幸野楳嶺の雄大な松が描かれています。

松の絵は 養生のため板で覆われていて 見学できませんでした。

直近では西川貴教×オーケストラが公演されました。





2023年 岡崎神社・・・♪

2023年はウサギ年。
ウサギ神社で有名な岡崎神社に行って参りました。

門

神社の由緒は 桓武天皇の平安京遷都に際し 王城鎮護の為

平安京の四方に建立された社の一つで

提灯

陽のいずる都の東(卯の方位)に鎮座する事から東天王と称した神社です。

うさぎ1

元旦に行くと長蛇の列でお参りできないのでちょっと早いけど

年末の30日 朝10時からようすを伺ってまいりました。

社務所1

社務所にはお正月用の授与品をどんどんと運び大忙しで準備中です。

荷物

誰もいないと思ったら大間違いで 結構たくさんの人がいらっしゃってビックリです。

お参り

可愛い狛ウサギのまわりは 写真を撮るための順番待ちがもうすでに始まっていました。

うさぎ2

干支守りやおみくじをいただく社務所の前は長蛇の列です。

うさぎ列

お正月前に授与品がなくなってしまわないよう何万個用意されているのでしょうか?

ウサギ3

ぴょんと跳ねるウサギにあやかった飛躍(ぴょん)守もありますよ。(1000円)

ウサギ4

昔この辺りは 地域一帯が野うさぎの生息地で 多産なうさぎは

古くから氏神様の神使いと伝えられています。

ご祭神はスサノオノミコト・クシイナダヒメノミコト・ヤハシラノミコガミです。

本殿

スサノオノミコトがヤマタノオロチを見事に退治され クシイナダヒメノミコトと

結ばれた有名な故事により 縁結びの神として信仰されています。

絵馬

またご祭神が三女五男八柱神ものたくさんの御子神をもうけられ

子宝に恵まれたことより 子授け・安産の神さまでもあります。

親子うさぎ

平安末期に中宮の安産祈願がされた由緒もあります。

本殿の手前にある手水舎には 月を見上げ 身体に力を込めた

子授けうさぎの黒うさぎ像がありますのでお腹をさすりながらお祈りをすると

黒うさぎ

子宝と安産に恵まれるとか・・・

境内にはほかにも 天雨の恵みにより五穀豊穣を祈る雨乞いの神を祀る「雨社」。

雨社

こちらは安目社とも呼ばれ 目の病気平癒のご利益があります。

元、仙洞御所の苑中に祀られていた「宮繁稲荷神社」。

稲荷

仙院が炎上してしまい、宝永七年(1710)に遷座された商売繁盛の神です。

ふせ

他にもかわいいウサギが いっぱいいますよ




霊源院にて武将ゆかりの朝ごはん・・・♪

11月6日 建仁寺塔頭寺院の霊源院にて今川義元や徳川家康にちなんだ

「朝ごはん」と織田信長も食べたお菓子が再現。

足

当時の食文化のお話を聞きながら いただいてきました。

戦国時代の朝ごはん再現にあたり 府立大の佐藤洋一郎特別専任教授(和食文化学)が

一列

公家の日記「言継卿記(ときつぐきょうき)」に記された今川家滞在時期の

食材や 今川家の人質だった徳川家康に関する記事を参考にされた。

準備中

料理を再現されたのが精進料理「矢尾治」さんです。 

早朝より厨房がないお寺での準備は大変だったと思います。

隣

古文書には調理法の記載はなかったようですが 献立の記載はあったので

それを基に佐藤先生の話を聞き 史実に基づきながつくられました。

大根味噌汁

メニューは大麦のごはん・大根の味噌汁・豆腐田楽・カブと柿のナマス

タイのすり身の天ぷら・大徳寺納豆・なすの漬物でした。

田楽

当時 貴重品だった砂糖の代わりに 水あめと八町味噌をつかって田楽味噌を

作ったり 高価な米酢の代わりに柿酢を使ったナマスや

ナマス

家康が大好きなタイをすり身にしてアラから摂った出汁で伸ばして天ぷら

にしたお話を聞きながらいただきました。

タイの天ぷら

そしてお食事の後のお楽しみは お菓子。

お菓子は織田信長が大好きだった ポルトガルから伝来した金平糖や有平糖。

お菓子

そして道明寺粉を使ったちまきを 塩芳軒さんが再現されました。

ちまきは本来の「朝比奈ちまき」の作り方だと 独特の匂いがして現代人の味覚には

あわないようなので 現代風に作り替えられたようです。

和尚話

試行錯誤したお話を伺いながら しっかりと味わってまいりました。

霊源院のお庭は 2020年5月末に霊源院で出家した 今川義元の生誕500年を

記念して作庭されました。

名札

中根金作を祖父に持つ作庭家の中根行宏氏、中根直紀氏による枯山水庭園です。

インド

庭園は左側がインド 中央が中国 右が日本と仏教伝来の流れを表現されています。


中国

また仏教の開祖であるブッダの教えが世界に広がるという意味から庭園を

「鶴鳴九皐(かくめいきゅうこう)」と名付けられています。


水まき

チョット早起きで 豊かな朝のひと時がおくれました♪







プロフィール

ユキコ

Author:ユキコ
愛犬ポメラニアンのベルが大好き(2007年10月に天使になりました) 12年間勤めたDTP(印刷の前工程である版下制作)の会社を辞めた後、京都観光に興味を持ちました。そして第8回京都検定2級、第9回京都検定1級を合格しました。生まれ育った大好きな京都をご紹介いたします♪

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